2005年第1回全学FD
2005年度第1回全学FDシンポジウム
新しい学士課程教育システムの構築に向けて
ーシラバス・成績評価・GPAの相互連関を考えるー
2005年10月26日(水) 13:30-17:00
東1号館1101教室 交通アクセス
プログラム
開会挨拶・・・・・・・・・・・・・山崎秀記 大学教育研究開発センター長
学長挨拶・・・・・・・・・・・・・杉山武彦 学長
第1部 他大学の事例からGPAの意味を探る
絹川正吉氏・・・・・・国際基督教大学名誉教授・前学長
「
GPA制度の活用ーICUの経験」
第2部 本学の学士課程教育システムの構築に向けて
パネリスト:田崎宣義氏 (教育担当副学長)
「今後の一橋大学の学士課程教育システム」
渡辺雅男氏 (社会学研究科)
「成績評価についての考え方」
伊藤秀史氏 (商学研究科)
「シラバスとウェブサイトの活用と効果」
質疑応答・ディスカッション
司会:三浦玲一氏 (言語社会研究科)・福留東土氏(大学教育研究開発センター)
終了後、懇親会(東プラザ)17:30~
企画の趣旨
本学では、近い将来のGPA制度導入に向けた検討が開始されている。GPAの主たる意義は、大学が教育の質の保証を行い、また教育の国際的な通用性を確保する点にある。しかし、GPAは、単に平均点を算出して学生を序列付けるというものではなく、その活用法や波及効果は多岐にわたる。そのひとつとして、GPA導入を契機として、大学や各授業における成績評価のあり方を見直すことが重要であると考えられる。成績評価は、その基準と内容とを明確に定め、それらを学生と共有することによって成り立つ。また、それらはそもそも各授業がどのような目的や到達目標を持って行われるのかという点と関係する。このような観点から、本学ではシラバスの充実を進めており、今学期からWebシラバス・システムを稼動させ、機動的なシラバス・システムの構築を目指している。そして、以上のような循環を基盤に、各授業やエリア、学部、全学などの多様なレベルでいわゆるPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Actionの有機的循環により教育活動を不断に向上させてゆくシステム)を効果的に機能させてゆくことが、学士課程教育の充実にとって重要である。
以上のような観点から、本年度の第1回全学FDシンポジウムでは、シラバス・成績評価・GPAの相互連関を中核としながら、今後、いかにして学士課程教育システムの構築を進め、独自性ある教育を支えていくかについて議論を行うこととした。
第1部では、GPA制度について日本で最も長い歴史を持つ国際基督教大学(ICU)の前学長・絹川正吉氏より、GPA制度のあり方やその活用の実際についてご紹介いただく。
それを受けて第2部では、まず、田崎宣義教育担当副学長から、GPAを成績評価やシラバスのあり方と相互に関連付けつつ、今後の本学の学士課程教育を充実させていく方策についてお話いただく。さらに、社会学研究科の渡辺雅男氏、商学研究科の伊藤秀史氏から、シラバスやウェブサイトを通した授業情報提供の実践例、個々の授業や大学レベルでの成績評価基準の考え方などについてお話いただき、学内論議を深める契機としたい。
専任・非常勤教員はもちろん、職員、学生、学外の関係各位など、幅広い方々にご参加いただけると幸いである。