活動報告・調査と評価

評価体制

   大学教育研究開発センターの教育活動評価部門が、GPA制度運営委員会及びセンター内に設けられている各学部の代表教員で構成される「教育力開発プロジェクト」の助言を得て評価を実施する。IRを通して継続的に評価は行われるが、2年度目には活動全体を包括する中間評価を、取組期間終了時には外部評価を実施する。大学教育研究開発センターと研究交流のある他大学の大学教育センターに、教育の専門的見地、とりわけ他大学への波及効果の観点から取組内容を客観的に評価することを依頼する。また、多数の企業経営者がメンバーである本学の同窓会(如水会)が、卒業生を受け入れる観点から評価を行うものとする。

評価方法

   カタリストとしてのIR自体が個々の取組の成果・効果を測る手法である。従来から収集してきたデータを対象とした評価に加えて、新たに開発する学習成果指標による評価を行う。汎用性の高いジェネリックスキル、特に専門知識の習得に関連する論理的・批判的思考力の向上といった本学の教育目的に即した指標を、教職員、学生、卒業生を対象とした聞き取り調査や、質問紙調査によって開発する。
   さらに、学びを充足させるホリスティックな効果を測ることを目的として、パネル、および、コーホートによって整理された履修行動データ・成績データを検討対象とする。同一の学生を継続的に観察するとともに、過去10年以上のデータを用いて取組開始前後の比較を行うものとする。例えば、パネル、コーホート毎に、ゼミナールの履修経験、共通科目や他学部科目の履修単位数、履修撤回制度の利用単位数、修学支援プログラムの参加経験、授業外学習時間等の履修行動データ同士の関連、それらとの成績データとの関連を解明することを通じて、取組の有効性を評価することとなる。

評価結果の反映

   IRは、PDCAサイクルに位置付けられる、実践と分析の絶えざる往還を特徴としている。その営みの中で、評価結果は、本取組の継続的改善と定着のために活用されるばかりでなく、同様の取組を進めようとする他大学にも広く公開する。さらに派生効果として履修パスウエイのモデル構築など、カリキュラムや教育体系の再構築にも資するものとする。例えば、個々の学生がその関心と学習進度に基づいて、必要に応じて複数の修学支援プログラムを活用しつつ、系統的、段階的に履修を進めるモデルなどが提起できる。なお、以上の結果は報告書に取りまとめるとともに、シンポジウムの開催、及びインターネット上の公開によって単位実質化を可能とするマキシマムモデルを他大学に波及させることに努めるものとする。